愛山渓温泉ー永山岳ー安足間岳ー当麻岳ー愛山渓温泉当麻岳付近のお花畑から永山岳を望む |
平成23年 7月24日(晴れ) 山本公雄・洋子 |
愛山渓温泉登山口(5:20)ー(5:55)三十三曲分岐ー(6:50)村雨ノ滝の上ー(8:50)銀明水-(9:40)永山岳(9:55)ー(10:30)安足間岳分岐ー(11:50)当麻岳ー(12:50)当麻乗越ー(14:00)沼ノ平ー(14:26)三十三曲分岐ー(14:40)村雨ノ滝の上ー(16:00)登山口 登り(安足間岳)5:10 下り 5:30 行動時間 10:40 |
10年前の黒岳ー北鎮岳ー当麻岳を縦走したときのチングルマの尾根・・・当麻岳ー安足間岳の稜線にもう一度行きたくて計画する。愛山渓温泉から永山‐安足間ー当麻の一周コースはH20年の秋に紅葉を訪ねて登っているが、我々にとっては、かなりの強行スケジュールである。 (概念図) 夜中、札幌を出発。約5時に愛山渓温泉に到着。とにかく余裕をもって早く出発しないと下山が暗くなってしまう。沢にかかっている鉄橋を渡ると三十三曲分岐。沢沿いの道を登るとやがて昇天ノ滝が遠くに見える。 ( 沼の平への三十三曲分岐) (昇天ノ滝) じきに正面に村雨ノ滝、これを巻き、ロープ場を登ると滝の上の休み場所に着く。エゾノリュウキンカがみごとに咲いていた。 ( 村雨ノ滝 ) (エゾノリュウキンカ) いよいよ急な登りに向かうとまもなく沼の平への分岐。今日は沼ノ平から三十三曲ではなくここに降りてくる予定だ。いよいよ、永山岳までの長いつらい登りである。やっと森林限界を過ぎハイマツ帯に入るとウラシマツツジの群落。秋には真っ赤に紅葉する。このコースはウラシマツツジが多い。 ( 沼の平への分岐 ) (ウラシマツツジ・・秋には真っ赤に紅葉する) ハイマツ帯を過ぎると、見晴らしのよい登り。銀明水をすぎるとお花畑がひろがっている。チングルマとエゾノハクサンイチゲの群落だ。 ( 正面に永山岳・・なだらかな山の左がピーク ) 振り返ると背後の沼の平。 (チングルマのお花畑を登ってくる登山者・・・背後に沼の平) 永山岳の山頂に着くと、愛別岳の雄姿。・・・・何度見ても実に美しい。 (愛別岳・・・何度見ても実に美しい。) 山頂で休憩。愛別岳の雄姿は苦労して登ってきた疲れを忘れさせる。愛別岳を見ながら安足間岳を目指して出発。 ( 永山岳の山頂 ) (安足間岳分岐の標識) 安足間岳分岐に着くと表大雪の山々雄大な景色が広がる。 (北鎮岳から縦走してきた登山者・・・背部は比布岳と北鎮岳) (北鎮岳と右奥に白雲岳) 分岐から見る安足間岳の山頂は稜線の突起に過ぎない。当麻岳を目指して出発。コマクサやメアカンキンバイが咲く。 ( 安足間岳の山頂 ) (コマクサ) 雪渓の残る旭岳が大きく聳え、その下に裾合平が広がっている。 ( 雪渓の残る旭岳 ) 当麻岳への稜線がつづく。 (当痲岳への稜線) 稜線を行く。そこにはチングルマのお花畑がひろがる。向かって左に旭岳と裾合平、右手には永山岳の稜線。 (旭岳) (眼下に裾合平を望む) (永山岳) (チングルマの群落・・・当麻岳手前のピークで休む登山者) (どこまでも続くチングルマの尾根道) 当麻岳の山頂は岩の塊ではっきりしない。左側にトラバースの道が付いている。いよいよ当麻乗越への急な下り 。ここはお花畑。イワブクロやエゾツツジが咲いている。当麻乗越に着く。遠くに姿見のロープウエイ・・・ロープウエイ駅の方が高度が高く見える。 (左:当麻乗越への下り 右:当麻乗越・・・遠くに姿見のロープウエイが見える) (イワブクロ) (エゾツツジ) 当麻乗越には誰もいない。この尾根はすばらしいけれどつらい行程なためかどうも登山者は多くないようだ。当麻乗越で少し休んで沼の平へ向かう。沼の平にはワタスゲが揺れ、こちらも人はいない。沼ノ平からは三十三曲は道が悪くていつも苦労するので、三十三曲を通らず滝の上分岐に回って愛山渓温泉に下山した。この方がずっと楽なようだ。ゆっくり写真を採りながらではあったが、長い山旅を終えた。 (沼の平) (ワタスゲ) |
感想 : 当麻岳の稜線尾根のチングルマの花畑をもう一度見たくて計画した。やや、花の最盛期は過ぎていたがそれでも見事だった。このコースは多くの見どころがある。登るにつれて ①銀明水からつづくお花畑 ②愛別岳の雄姿 ④表大雪の展望 ④旭岳と裾合平 ⑤尾根のチングルマの群落 ⑥沼の平 と、その景色が大きく変化していく。とくにお花畑の尾根から望む雄大な展望が魅力。 |