演奏
歌声
この歌は北大山岳部の日高ペテガリ岳遭難事故(『山の随想』
北海道・登山の歩み参照)などで、山岳部が混迷していた時期に、
元気を出して、皆で山を目指そうという気持ちで作られた曲だそうです。
元気いっぱいに歌って欲しいというのが、作曲者、作詞者の願いと聞いています。 なお、歌詞で、春:「谷の雪崩」は原詩は「沢の雪崩」でしたが、「沢」という言葉が重なるので「谷」 にかえて欲しいとの作詞者の希望で、現在は「谷」となっています。また、冬:「ペテガリだ」のところは 「ペテガリに」「いざ行こう」と一般歌われることも多いが、「やせ尾根は」「ペテガリだ」と つづき、「だ」が正しいとのことです。このHPでも間違いがありましたが、曲、歌詞ともに原作者の意向にそうよう 修正しました。(2003.2.24) この歌には、北海道の山がたくさん歌われています。暑寒別岳、芦別岳、 ニセイカウシュッペ山、トムラウシ山、そして日高のペテガリ岳です。私は 残念ながら、ペテガリ岳には登っていません。ただ、♪カールの中で眠ろうよ♪ とありますが、若いとき幌尻岳の七つ沼カールで眠ったことがあります。 |
山 の 四 季 (北海道大学山岳部部歌) 作曲 渡辺良一 作詞 朝比奈英三 |
春 吹雪の尾根も 風やみて 春の日ざしの 訪れに 谷の雪崩も 静まって 雪融(ゆきげ)の沢の 歌楽し いざ行こう 我が友よ 暑寒(しょかん)の尾根に 芦別(あしべつ)に 北の山の ザラメの尾根を飛ばそうよ 夏 沢を登りて いまいつか わらじも足に 親しみぬ 三日三晩の 籠城(ろうじょう)も 過ぎて楽しき 思い出よ いざ行こう 我が友よ 日高の山に 夏の旅に 北の山の カールの中に眠ろうよ 秋 山は紅葉(もみじ)に 彩られ 頂高く 空澄みぬ 新雪輝く 山々は いづれも親しき 友達よ いざ行こう 我が友よ ニセイカウシュペに トムラウシに 北の山の 沢の焚き火に語ろうよ 冬 吹雪も止んだ 朝まだき 凍ったテントを 起き出でて 遥かに望む やせ尾根は 朝やけもゆる ペテガリだ いざ行こう 我が友よ 氷の尾根に アンザイレン 北の山の 浄(きよ)き頂目指そうよ |