ニセコ・イワオヌプリ(1116m)


五色温泉ーイワオヌプリー五色温泉

平成15年 5月4日 晴れ 山本公雄・洋子
登山口(10:20)−(11:55)山頂(12:05)−(12:50)五色温泉
 ゴールデンウィークの北海道の山は1000メートル以上はたいてい雪。 今年(H15年)の最初の登山として簡単なニセコ・イワオヌプリに決める。 ニセコアンヌプリ、シャクナゲ岳につづき、ゴールデンウィークのニセコは今回で3度目の登山。
 札幌から中山峠を下ると正面に聳えているのが尻別岳。(写真右上:尻別岳) 尻別岳を半周してルスツから真狩村を通りニセコー岩内線に入ると右手に羊蹄山が高く聳えている。今日は高曇りでガスが うっすらとかかり、ややかすんで見える。(写真右中:羊蹄山) 尻別岳と羊蹄山の名前の由来は複雑にからみあっている。 (アイヌ語と山の名前(1)参照。)
 札幌を出発し、2時間15分(8:45)でニセコ道の駅着。時間に余裕があるので、開店の 9時まで待って、花の苗、根わさび、つけものを買い、コロッケ、いもだんご、きんつばなどを食べ 約1時間ゆっくりする。もともと、洋子にとってはニセコ登山より、道の駅の方が お目当てで楽しみなのだ。ここで売っている花の苗、野菜の苗は安いが、大きく元気が良く ついついたくさん買ってしまう。
 道の駅から約30分でニセコ・五色温泉につく。道はアスファルトが出ているが 周りは雪。何度も来ているところだから勝手はわかっている。
 身支度を整え出発。五色温泉の遊歩道から最初の登りが少しつらい。登りの手前で 4本爪の簡易アイゼンをつける。一人か二人のトレースがついている。 アイゼンはつけていないようだ。 雪はやわらかいが埋まるほどでもない。 それでも最初は急斜面なので注意して登る。平坦なところで一休み。正面にイワオヌプリが見える。 (写真右:イワオヌプリ山頂(右)。小ピークの左手の雪が溶けた尾根が夏道。) 振り返るとニセコアンヌプリが聳え、斜面に連なって上っている登山者の列がみえる。  平坦な雪原の中を白樺の木をすりぬけてニトヌプリの分岐までトレースにしたがい歩く。 分岐からトレースは雪の斜面を直登ぎみに上がっている。われわれもその跡に従ってみる。 だんだん急斜面になり、危険になってきた。左側の夏道の雪の溶けた尾根の方にトラバース。 夏道にでる。雪がとけたガレ場。一休みしてアイゼンをとる。山頂をみると、10人ぐらいの団体 の姿がみえる。ここからは夏と同じ状態。無事山頂につく。 団体のグループは火口を回って反対のピークに向かっている。 山頂は僕達夫婦だけ。風もなくおだやか。 正面のニセコアンヌプリが大きい。 (写真右:イワオヌプリ山頂よりみるニセコアンヌプリ)
 簡単におにぎりを食べ下山。今度はできるだけ夏道にそって下山。それでも岩場がめんどう になり、アイゼンを再度つけ雪の斜面に入り一気に下山。左手の急斜面では団体が戻ってきて、 スキーや尻すべりでころげまわっている。元気な若者達だ。  下山は早い。遊歩道への最後の斜面をトラバース気味に下り、たった45分で登山口に戻る。 昨年秋以来の登山で、さらに雪山、ちょっぴり心配もあったが、ややあっけなく終わった感じ。
(写真左:五色温泉への下り。まもなく五色温泉)
アドバイス: いままで2回のゴールデンウィーク のニセコ登山では他の登山者に会わなかったが、今回は団体以外にカップル1組、単独行2組の姿を見た。 それぞれ適当なルートで雪原を歩いているので遠くから姿をみただけ。 イワオヌプリは向かって左の夏道である岩場の稜線は雪がとけていて迷う心配がない。 直登ぎみに登るとけっこう急だった。