新道登山口 ー 芦別岳 ー 新道登山口 | ||
平成16年 6月26日 晴 山本公雄・洋子 | ||
新道登山口(8:20)ーーー(11:20)鶯谷(11:25)ーーー(12:00)半面山(12:10)
ーーー(13:00)雲峰山(13:10)ーーー(13:45)芦別岳山頂(14:10)ーーー(14:40)雲峰山(14:45)
ーーー(15:20)半面山(15:25)ーーー(15:55)鶯谷(16:00)ーーー(17:20)登山口
登り5:25 下り3:10 全行程9時間00分 | ||
芦別岳は僕にとっては忘れられない山だ。30年ぶりに再挑戦することにした。本当は旧道 から登りたいのだが、現在の僕の体力では無理。また新道を選んだ。 朝、札幌発。午前4時発の予定が5時となる。山部の登山口、太陽の里には8時着。 ムードがあるふれあいの家が建っている。 (太陽の里のふれあいの家) (新道登山口) 登山口に案内図がある。新道で4−5時間、旧道で8−9時間と書いてある。 (登山口の案内図とコースタイム) 今日の天気は曇りだが、山は見える。蒸し暑い。寝不足で体調は良くない。長い行程だ。 途中でばてないためには、とにかくゆっくりと登ること。尾根道がつづく。見通しは良くない。 ところどころに名残のヤシオツツジが咲いている。 (つづく尾根道) (名残のヤシオツツジ) だんだん疲れてきた。やっと、夫婦岩がみえた。さらに登るとやっと、半面山に着く。 十勝連峰はうっすらと見える。半面山を少し下ると、雲峰山とその左に芦別岳の山頂が見える。 まだ、雪渓が残っている。30年前はここは一面の雪山。一番つらい登り。 (夫婦岩) (雲峰山とその左に芦別岳の山頂) ゆっくりと雲峰山を目指す。笹が主体であるが、道端にはシラネアオイやミヤマキスミレの群生が見られる。 (ミヤマキスミレ) (シラネアオイ) ついに雲峰山につく。芦別岳が眼前に聳える。これを見るためにはるばる登ってきたのだ。 (堂々と聳える芦別岳) 少し休んで、いよいよ山頂を目指す。 右手は崖。道端にエゾルリソウを見つけた。我が家の庭でも育てているが大好きな花だ。 山頂の直下の雪渓のほとりでショウジョウバカマを見つける。 (エゾルリソウ) (ショウジョウバカマ) 最後の登りだ。気持ちは逸(はや)るが足が動かない。やっと岩の山頂に着く。 いまいち展望は良くない。 夕張岳は見えない。十勝連峰も雲の中。登ってきた雲峰山を見下ろす。 旧道の尾根をたどると、彼方の夫婦岩は雲に隠れそう。 (山頂から見下ろす雲峰山) (雲の中の夫婦岩) 遠くの展望は見えない。でもあたり一面高山のムードが漂う。黄色いキンバイの花と ハクサンイチゲが岩肌に咲く。30年ぶりの芦別岳の山頂は静かだった。 遅い昼食を食べ下山。下山も尾根道は長かった。夕暮れせまる17:20登山口にやっと着いた。 遅くてもいい。今日の宿泊はふれあいの家を予約してあるから。 | ||
*感想* 僕にとって、芦別岳は初恋の山だ。
(昔書いたラブレター 参照)
札幌近郊の空沼岳などを登っていたころ、友人に誘われ芦別岳に登った。まだ山は残雪で
白く輝いていた時期だった。その美しさに感動し、僕は山のとりこになった。30年ぶりの
初恋の山はつらかった。ばてては大変と、ゆっくりゆっくり歩き、何とか山頂にたどりついた。
4−5時間のコースタイムを5時間30分かかった。いつも思い出していた山頂はもっと
スリムでエレガントに聳えていたはずなのに、今回あらためて登ってみると実に、
堂々と、どっしりしていた(太った?)。
天候もいまいち、山のお花畑も山頂を越え旧道へ下らねばならない。残雪もわずかで
白く輝く姿もない。最後にはダニに食われるという落ちもついた。
でも、・・・・いや!本当の芦別岳の魅力は旧道にあった。旧道から登り、
新道へ下る。そして、雲峰山からはるばる歩いてきた尾根道を眺める。そう、これが芦別岳の
真の魅力だった。初恋の山の本当の魅力を知った30年ぶりの登山。
でもその魅力をたどる事は、今の僕の体力ではもう無理でしょう。
(雲峰山から見る夫婦岩から山頂への旧道の尾根道) |