アイリス

アヤメ科

「虹の花」



*花名由来*
 アイリス(Iris)というのはアヤメ科のイリス属の花の総称で、アヤメ、ハナショウブ、カキツバタ、 イチハツなどが含まれる。日本、中国、シベリアなど世界中の温帯に生息する。
 アイリスとはギリシャ神話にでてくる虹の女神で、虹の道を通り天国と地上を行き来した。 この花の多彩な色を虹と表現したしたようだ。また、瞳の虹彩(こうさい)もアイリス(iris)という。 美しい瞳の色、模様を虹(女神)と表現したのだろう、日本訳も見事に虹彩とした。人体では 実に素敵な名称だ。
 古代エジプトでは王家の花として種々の装飾に用いられ、回教では白いアイリスは喪の花と して、墓に植えられた。フランス王家の紋章にもなった。
 日本名のアヤメは「文目(あやめ)」の意味で、花弁の網状の紋様から名づけられ、、カキツバタは 「書付け花」の意味で、花汁で布にすりつけて染めることから生じた。イチハツは「いち早く咲く」意 という。
       花の区別・アヤメ参照