再び起こったトムラウシ山遭難

 トムラウシ山で再びツアー登山で遭難事故がおこった。今回はトムラウシ山と美瑛岳で3件の遭難がおこり、とくに悲惨であったのは19人ツアー・パーティの一行で8人が死亡した事故である。トムラウシでは平成14年にも同じような遭難事故がおこっている。




*ハムちゃんの独り言*
 この旭岳ートムラウシ山の縦走は大雪山のメインコースである。20歳のまだ登山を始めて間もない頃、僕は友人とこのコースを挑戦した。初日、旭岳・姿見の避難小屋から出発すると、強風・雨。10分ほど登って引き返し、小屋で停滞した。
 翌日はガスの中出発。旭岳山頂からは徐々にガスが切れ、山々が姿を現してゆく光景に感激。その日は白雲岳避難小屋に泊まる。翌日も快晴。今回のツアーの予定より短い忠別岳の避難小屋で泊まる。しかし翌日からは小雨とガス。何とかヒサゴ沼の避難小屋まで行く。翌日はトムラウシを登ってトムラウシ温泉・東大雪荘へ下る予定であったが、天候が悪いので天人峡温泉へ下った。
 4泊5日の行程で、2日間は晴れ、神々の庭は素晴らしかった。しかし初日と後半2日は地獄のようであった。初日で強行していたら、遭難していたかもしれない。また、最終日、トムラウシをあきらめて下ったのもよかったと思っている。まだ、経験が少なかったので、無理をしなかったのが幸いした。今回のパーティもヒサゴ沼を出発するときは元気であったと聞いている。強行せず、翌日に下っていたら天候も回復して、素晴らしい山旅を終えることができたと思うと残念でたまらない。山は天候によって「天国にも地獄にもなる」