富山・射水市民病院の呼吸器外し富山・射水市民病院の外科部長が7人の末期患者の呼吸器を外して死亡させた行為が事件として報道された。 |
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(筆者の感想) 今回のケースは癌などの末期患者に対し、家族の同意のもと、尊厳死との認識で行われたようである。 延命治療を中止する条件は横浜地裁の判決(右表)がある。@ABの条件をみたしているだろうかか? 呼吸器は手術時の麻酔下以外では a. 患者の自発呼吸がないとき b. 自発呼吸はあるが不十分で補助呼吸が必要なとき ときには、末期状態でも呼吸苦や痛みがあり、 c. 家族が苦しみをとるため麻酔状態を希望したとき に用いられる。 今回の患者さんは、ほぼ a の状態であったようである。したがって、呼吸器をはずすと、すぐ死亡したようである。 (1例の人は3時間ほど生きていたという。) 呼吸器を外すことは、単に治療を止める行為か、それとも、首を絞める行為 なのか? 現在の日本で70%以上の人は尊厳死に賛成しているという。 意識のない状態で、今後も回復の見込みのない場合、私自身は呼吸器を外していただきたい。 |