死者から生まれた子供

凍結精子の死後出産、親子関係を認めず・・・東京地裁判決

 (平成17年10月29日)




 夫が死んだあとで、死者の子供が生まれる。場合によっては、凍結精子と凍結卵子を用いれば、 両親が死んだあとでも子供ができることも可能。代理母の子供も問題となっている。技術の進歩は恐ろしい。英米は条件付で 認める方向で、仏独は認めない方向。日本では医学会を含め認めない方向で、今回もそれにそった判決と思う。 認めない理由は、「本来死者は子供を作れないのだから、死者の子供は認めない」ということらしい。なるほどと、思うが、 しかし、生まれた子供にとって、「私は誰の子?」。子供の人権はどう考えたらいいのだろう?