No.85:「鷲ヶ峰哀歌」  [編曲:大坪晶子] (2008.1.5 掲載)(楽譜)

鷲ヶ峰哀歌

  昭和28年8月11日、阿蘇仙酔峡・鷲ヶ峰北壁で福岡県立明善高等学校山岳部の1名の若きクライマーが亡くなった。 この曲は当時、山岳部を指導していた傍示暁了(カタミ アキラ)先生が作られた鎮魂歌です。

  御厚意により五善会のHPの 「山岳部阿蘇仙酔峡遭難50回忌特集」 より転載させていただきました。



           鷲ヶ峰哀歌
                        傍示 暁了 作詞・作曲
                      

  1.山すそかすむ大阿蘇の
    黄煙(こうえん)湧きて雲誘う
    赤き岩はだ霧にぬれ
    むせぶか今日も鷲ヶ峰
 
  2.清き流れの仙酔の
    水の面に名残り留め
    ザイルを肩に出で立ちし 
    雄しき姿、今いずこ

  3.死なば山でとかねてより
    秘めし想いは変わらねど
    あわれ北壁紅に染め
    霧の谷間に消え行きぬ
 
  4.煙は舞いて空に消え
    御霊は逝いて地に眠る
    呼べど答えず赤ガリに
    こだまも悲し鷲ヶ峰


阿蘇仙酔峡・鷲ヶ峰(H20.5.4)