演奏
歌声
この曲は日高の北大・澤田パーティの遭難事故の鎮魂歌です。
昭和40年3月、日高の札内川十の沢で起こった大規模な雪崩で6名の
北大山岳部員が遭難しました。そして同年6月、雪崩の下で書かれた
澤田リーダーの遺書が発見されました。当時北海道警察本部に勤務しておられた
長沢柏洋氏(後に作詞家として活躍)が悲しみの詩を書かれました。 昭和54年、その詩に作曲家、 梶原正毅氏が曲を付け、高上恵氏が編曲、 歌手 舟田淳子さんの 美しい歌声で鎮魂歌として完成しました。 この歌は平成5年からは、毎年7月に中札内、清流ふれあい公園の慰霊碑で 行われる「札内川上流地域殉難者慰霊祭、安全祈願祭」で鎮魂歌として 歌われてきたといいます。なお、中札内村が平成2年に建設した「山岳センター」に、 この遭難の遺品が展示されております。 このページは「十勝毎日新聞」 (中札内メール)に紹介されました。 |
ああ十の沢 作詞 長沢柏洋 作曲 梶原正毅 ( 歌 緑咲香澄 ) | |
1 あこがれ待ちし 春山の 澤田リーダ 外5名 たのしきはずの ビバークに うらみの雪崩 十の沢 友はいずこか 吾れ一人 尊い命と あせれども 刻々せまる 死への道 哀しく散った 十の沢 ああ恨みも深し 十の沢 ああ恨みも深し 十の沢 2 父母姉妹(チチハハシマイ) 友の父母(オヤ) わびるかじかむ 両の手を 血にじみ凍り 力つき あえなく散った 十の沢 わびつつ散った いとし子の み霊よ安らに 眠りませ 慟(ドウ)こく胸に こみあげて 二度とあるまじ 十の沢 ああ恨みも深し 十の沢 ああ恨みも深し 十の沢 |