No.70"大雪行進曲" 編曲:山本公雄(2002.10.11/ 2018.2.3)

 演奏 
 歌声 

大雪行進曲


 アイヌの人々は大雪山を、ヌタプカムイシリ(川、湿原・神・山)、カムイミンタラ(神の遊び場)と 呼んでいました。そんな大雪山の素晴らしい風景の中から、代表的場面を歌います。

裾合平から見る旭岳


           大雪行進曲
                  作詞・作曲 山本公雄



   1  いつも夢見る山は 北の大雪
      遥かつづく縦走路 高根ヶ原の
      彼方(かなた)に聳えるあの山は あれはトムラウシ
      忠別、五色、化雲(かうん)越えてあの峰へ
       
   2  花咲き乱れる山は 夏の大雪
      あたり一面チングルマ 裾合平(すそあいだいら)に
      噴煙たなびくあの山は あれは旭岳
      北の大地を守る ヌタプカムイシリ

   3  原始の面影残る 東大雪
      長いのぼりに耐えて やっと前天狗
      突然現る岩山は あれはニペソツ
      天狗平の上に 鋭く聳え立つ

   4  古い歴史を誇る 山は大雪
      間宮、松浦、桂月ら 北の先人の
      想いをのせた山々は カムイミンタラ
      お鉢平にたたずんで 蝦夷の夢を見る
      

大雪山の代表的風景

1.高根ヶ原のかなたに聳えるトムラウシ山
   大雪山の憧れのルートは高根ヶ原を越えー忠別岳ー 
   五色岳ー化雲(かうん)岳ートムラウシ山への縦走です。
   この縦走路の展望は大雪山の広さを象徴するものです 
 
2.裾合平(すそあいだいら)のお花畑と旭岳
   裾合平にはいくつかのチングルマの大群落があります。
   姿見平から少し入ったところにあるチングルマの群落からは
   噴煙の旭岳をみることが出来ます。
 
3.東大雪の秀峰、二ペソツの雄姿
   登山口から長いのぼりで前天狗岳につくと突然、
   天狗平の上に鋭い二ペソツの山頂が現れます。 
   さらに天狗平まで進むと二ペソツの岩峰の全景に圧倒されます
 
4.お鉢の展望と先人たちの名前をつけた山々
   大雪山には、江戸末期から明治・大正にかけて、北海道や
   大雪山を探検した人たちの名前をつけた山がたくさんあります。
   お鉢平からはお鉢の外輪山の間宮岳(間宮林蔵)、
   荒井岳(荒井初一)、松田岳(松田 市太郎)が、
   振り返ると黒岳の左側に、桂月岳(大町桂月)が見えます。
   大雪山には、そのほかに、松浦岳=緑岳(松浦武四郎)、
   小泉岳(小泉秀雄)、永山岳(永山武四郎)などの山があります。