十勝岳 2077m


十勝岳温泉ー上ホロカメットク山ー十勝岳ー望岳台

H7 10月1日 快晴  山本公雄・樋田文太郎
十勝岳温泉(7:10)----(8:15)上ホロ分岐ーーーー稜線分岐(9:20)ーーーー上ホロカメットク山(9:40) ーーーー(11:20)十勝岳(12:00)ーーーーー(14:20)望岳台
登り 4:10 下り 2:20 全行程 7:10
  十勝岳温泉から十勝岳登山は昨年も計画したが、天候が悪く、望岳台から に変更するも、雨のため、結局避難小屋で断念した。今年は最高の天候になりそうである。 前日、白金温泉、白樺荘に樋田君と待ち合わせる。 ここは、町営の登山者のための自炊施設である。温泉が小さな浴槽で 寂しいが、登山者が多く気分は楽だ。この日も町の山岳会の人達が大勢 集まって山の話しをしている。二人で夕食のマトンの しゃぶしゃぶを食べていると年配の人が話しかけてくれた。 話ははずみ、トムラウシ山になる。「実は、近道があるんだよね。美瑛側の 林道の奥から簡単に往復できるのさ。」びっくりして、「本当?」と尋ねる。 地図を持ってきて教えてもらおうとするも、新しい林道は不明。やっぱり 誰か知っているひとに案内してもらわないと難しそうだ。「行くつもりなら 僕の方まで連絡しなさい。」と言ってくれる。
 翌日、前日の飯のおにぎりをもって出発。一台の車を望岳台に置き、 もう一台を十勝岳温泉にまわし、登山開始。登山口からハイマツ帯だ。 上ホロ分岐から富良野岳の道と分かれ急な道を登る。 ハイマツに紛れ込んでいるナナカマドはもう真っ赤な実をつけている。 右手に富良野岳が聳える。いつみても風格がある山だ。 (写真右上:富良野岳) 左がわは次第に崖となり八ッ手岩、大砲岩など、火山で作られた岩が、 荒々しく突き出ている。その奥に十勝岳が見える。左右の雰囲気が全く ちがう。稜線から、上ホロカメットク山へ向かう。左側は崖。 上ホロカメットク山は崖の突起にすぎない。山頂からの十勝岳は 大きく、堂々として迫力がある。 (写真左下:上ホロカメットク山から十勝岳) 上ホロカメットク山を下り、十勝岳の最後の登りになる。近そうに見えて、なかなか遠い。 やっと山頂に着く。山頂は大きな石が積み重なっている。美瑛岳の後に大雪の 山々が見える。あれは阿寒の山だ。斜里岳だ。と、 たくさんの人が歓声をあげている。 昼食後、樋田君は持ってきた無線機で通信を始める。 阿寒の友達と交信ができたとたいそう喜ぶ。下山は望岳台へまっすぐ向かう。 火山灰に足をとられながら急斜面を一気に下る。この登りは大変だと思う。 途中からはなだらかな火山灰の平原となる。避難小屋までくると望岳台は 目前だ。下山後、白金温泉で汗を流す。本当に良い天気に恵まれて、 十勝岳を十二分に味わうことが出来た。
アドバイス:十勝岳は 絵(写真)になる山だ。なだらかな独特な山頂稜線と荒々しい山肌。 その魅力は今回のコースや美瑛岳から回ってくるコースで特に 感じることができよう。『花の百名山』で「十勝岳はまことに花が少ない。」 と、紹介されている不思議な山であるが、隣の美瑛岳や富良野岳は花が多い。 そのことを考えると、花に囲まれた十勝岳?・・・。