天塩ヒュッテー丸山ー天塩岳ー前天塩岳ー天塩ヒュッテ |
平成10年 6月14日 晴れ 山本公雄
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天塩ヒュッテ(8:15)ーーー新道分岐(8:40)ーーー尾根分岐(9:20)ーーー(10:15)丸山(10:20)
ーーー(10:45)避難小屋(10:50)ーーー(11:30)天塩岳山頂(11:45)ーーー(12:40)前天塩岳山頂(12:45)
ーーー(14:00)旧道分岐ーーー新道分岐(14:15)ーーー(14:30)ヒュッテ
登り3:15 下り2:45 全行程6時間15分
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道北の山はまだ登っていない。天塩岳は以前から、登りたいと思っていた山
だ。自宅から3時間で登山口の天塩ヒュッテに着く。ヒュッテから沢沿いの道を行く。
まだ春の息吹が残り、春の遅い道北を実感する。尾根に出ると道沿いにいたるところに、
北大の紋章にもなっているエンレイ草が咲いている。エンレイ草には
茶色の花弁の、本来のエンレイ草と、白い花弁のミヤマエンレイ草があるが、
ここには両種が混在している。
エンレイ草に混じって、ツバメオモトもたくさん咲いている。
幅広い君子欄のような葉の中心から伸びた茎に、葉には似つかないすずらんのような
小さな可憐な白い花をつけている。
葉と花のアンバランスがこの花の美しさか。
さすがに登山者の少ない北の山の豊かな自然を感じる。やがて、視界が開け、
山頂へのなだらかな稜線が見えてくる。
だんだん見晴らしがよくなる。
平らな丸山から山頂を眺める。広々とした、なだらかな曲面
を描き山なみが広がる。この雄大さが天塩岳の魅力だろう。いったん下がった所に
三角屋根の避難小屋がある。そこからいよいよ最後のなだらかな、長い登りで山頂に着く。
(写真上:天塩岳の最後の登り)
山頂から見えるのは山ばかり、奥深い山に来たことを実感する。
(写真下:天塩岳から登山道を振り返る。右手に丸山が見える。)
昼食後、目前に聳えている前天塩岳を目指す。足が重い。
やっとの思いで山頂に着く。
(写真右:前天塩から天塩岳)
天塩岳と異なり、前天塩岳の片面は荒々しい絶壁だ。
山は崩れかかっている。
そこに高山植物が厳しい環境のなかで、必死に咲いている。
花は前天塩岳の方がおおい。特に黄色のミヤマキンバイが印象的だった。
前天塩岳からの下りはガレ場続きで難儀した。かなりきつい山行であったが、
対照的な二つの山頂を味わうことができた。
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アドバイス:なだらかで、
雄大な天塩岳と絶壁の前天塩岳の両方を一周できる。やや疲れるが、
満足できるコースである。まだ、自然が残っていると実感できる
山である。
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