風不死岳 1102m ・樽前山 1041m


7合目登山口ー風不死岳ー樽前山ー登山口

H9 9月15日 快晴   山本公雄・洋子
登山口 (10:30)ーダケカンバ入口 (11:30)ー (12:45) 風不死岳山頂(13:15)ー(14:00)ダケカンバ入口ー (15:15)樽前山山頂ー(15:45)登山口着
 支笏湖は、北に恵庭岳、南に風不死岳が位置し、その姿を湖面に映している 美しい湖である。前に恵庭岳に登ったときは、風不死岳がすばらしかった。 今回は恵庭岳を見るために風不死岳を目指す。  樽前山7合目ヒュッテから林の中に入る。 すぐに、見通しの良い樽前山の外輪山の広い裾野にでる。 はるか右下に支笏湖がみえる。あたり一面はイソツツジの群落であるが 今は花の季節ではない。かわりに、シラタマの木の可憐な白い蕾が疲れを 癒してくれる。ダケケンバ入口の標識からは、林の道でかなりの急な鎖場もある。 木々の間から樽前山が見えてくる。 まもなく風不死岳山頂に着いた。山頂からは濃紺の湖面に恵庭岳が映える。


(風不死岳山頂より恵庭岳をみる)

反対側に目を移すと火山灰に覆われた樽前山の外輪山の中に 溶岩ドームの黒い岩塊が思ったより大きく見える。 何時見ても、樽前山は絵になる。 中心の溶岩ドームがどっかりと座っているのがいい。 学生時代の登山ではあの溶岩ドームの上までのぼった。今はくずれ、蒸気を吹き上げ、 とても登れない。昔、登ったのはちょっとした自慢話だ。


(風不死岳山頂より樽前山の溶岩ドーム)

下山は樽前山の外輪山のコースを通り樽前山へ向かう。 火山灰の平原にそそり立つ溶岩ドームを右手に見ながら、広々とした火山灰の 道をゆっくり東山の山頂に登る。振り返ると風不死岳はかなり遠くなっている。 (写真右:風不死岳(右)をふりかえる)


東山山頂に着く。快晴ではあったが風が強く寒かった。いつ来ても樽前山は いい山だと思う。



 記念写真を撮って、通常の登山道を7合目のヒュッテに下山する。 湖畔の温泉で、樹林の中の風不死岳と火山灰と溶岩ドームの 樽前山の対照的な二つの山を思い出しながら、体をあたためた。
アドバイス:風不死岳は山頂 近くまで見晴らしは良くない。山頂からの展望はよい。樽前山だけ の登山でも風不死岳との中間点から東山へ登り、通常コースを下る ルートを推薦する。なだらかな登りで、時期になれば、 イソツツジの群生や、シラタマノキの白い蕾をみることができ、 快適な、静かな登山を楽しめる。ただ、現在、山頂の蒸気の温度が 上昇しており、登山は自粛するよう勧告されている。(平成13年)