利尻北麓野営場ー利尻岳ー利尻北麓野営場 |
平成12年 8月25日 曇り 山本公雄・洋子
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利尻北麓野営場(4:30)ーーー五合目(5:30)ーーー六合目(6:00)ーーー避難小屋(7:30)ーーー
(8:50) 山頂(9:00)ーーー 避難小屋(9:50)ーーー甘露水(12:15)ーーー(12:20)登山口
登り 4:20 下り 3:20 全行程7時間40分
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北海道の日本百名山の中で、ただ一つ登っていない山が、利尻岳だ。札幌から
も遠い。でもやっぱり登りたい。そんな思いで計画を立てる。前日朝、札幌発。
15:30の定期フェリーでおし泊着。利尻北麓野営場のバンガローにはいる。
その夜は、港の居酒屋で海の幸とビールで明日の登頂の前祝をする。
早朝、暗いうちに出発。利尻には熊がいないので気が楽だ。天気は曇り。
すぐ、甘露水の水場に着く。しだいに薄明かりになり、歩くのには支障がない。
原生林が残っている。登るにつれて、ガスが濃くなり、雨模様となる。あたりは
全く見えない。3時間で避難小屋に着く。
(写真右上:避難小屋)
雨具のズボンを着て山頂を目指す。
さらに天気は悪い。ハイマツとガレ場の道をただもくもくと登る。
このあたりは晴れていれば、一番良いところなのに。ガスが吹き付けるのみ。
やっと、山頂に着く。雨はやむ。見晴らしはだめ。山頂に小さなお堂には虫がいっぱい
ついている。
(写真左中:山頂のお堂)
すこし気分が悪い。軽い食事をとり、早々に下山する。
ふもとが近づくにつれて、天候はやや回復してくる。港が見えたとき、少しだけ
うれしくなった。甘露水で、顔を洗い名水を最後にもう一度味わい、登山を終えた。
下山後利尻温泉で汗をながす。随分心残りの多い利尻岳登山であったと思う。
リシリヒナゲシもわずかにあったが、霧雨の中ゆっくり鑑賞もできなかった。
利尻岳に咲くリシリヒナゲシ楽しみにしていたのに。
帰りのフェリーからやっと山頂が見えたとき、あそこに登ってきたんだという
感激を少しだけ感じることができた。
(写真右中:やっと姿を現した利尻岳)
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アドバイス:霧雨の中ではあったが、
あまり疲れなかった。フェリーの時間の制約のある登山で、
さらに礼文島にまわるのが一般的な行程に思う。利尻北麓野営場と港の途中に
新しい温泉施設、利尻温泉がある。リシリヒナゲシは高山植物の中では、
花が大きく美しい。北海道では園芸店でよく売っている。
毎年、花が咲き、育てやすい。
(写真左下:我が家の庭のリシリヒナゲシ)
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