礼 文 岳 490m


内路登山口ー礼 文 岳


 
( 利尻山遠望と礼文岳 )     
平成18年 7月1日(土) 晴  山本公雄・洋子
 6月30日(金)午後6:00 札幌発ーーー 夜12:00 稚内着
 7月01日(土)午前6:20 稚内発ーーー 8:15 礼文・香深着
 内路登山口(10:25)ーーー(11:30)旧起登臼コース分岐(11:40)ーーー(12:45)山頂(13:30)
 ーーー(14:30)旧起登臼コース分岐(14:40)ーーー(15:15)登山口
 登り:2時間20分 下り:1時間45分 全行程4時間50分
 7月02日(日)午前中 礼文島観光 午後1:05礼文島発 15:00稚内着 10:00札幌着

 前から登りたかった礼文岳登山を強行する。金曜日夜、仕事から帰ってから、札幌を夕6時出発。高速、一般道を 乗り継ぎ6時間かかって、稚内着。一泊する。翌日、フェリーの第一便で礼文島へ向かう。このフェリーには利尻山 登山のときも乗ったが、天気が悪く利尻山の姿は帰りのフェリーで雲間にかすかに見ただけだった。
 今回はきっと見れるだろう。期待が膨らむ。観光シーズンのフェリー内は込んでいる。やがて、船内が騒がしくなった。 利尻山が見えてきたらしい。僕達も甲板にでた。海の中に幻想的な利尻山が聳えている。6年前、あの山頂には僕達も登った。

 
( 海に聳える利尻山 )    

 礼文・香深着。民宿に荷物を置いてからバスで内路に行く。ここが礼文岳の登山口だ。登っていくと 利尻岳が見える。

   
( 登山口の標識 )        ( 登山道から利尻山 )


 背の低い笹のなだらかな登りが続く。遠くに見えるのが山頂だろう。わずか490mの高さだが、礼文島の最高点だ。 まだまだ長い道のり。途中、旧起登臼コース分岐に着く。コース案内図にはカバーがかぶせられている。 起登臼コースは廃道になっている。迷いこまないよう「進入禁止」の標識がある。登山道が消えていくのは寂しい。

   
( 礼文岳が顔を出す )      ( 旧起登臼コース分岐 )     


 だんだん、登山道の周りは背の高い根曲がり竹になってくる。竹の子があちこちに生えている。 採りながら進む。先週、来馬山で採ったのより太い、思いがけず、礼文での竹の子採り。  再び隠れていた利尻山が見えてくる。やっと礼文岳の山頂が目前に迫る。もうひと頑張りだ。

   
( 再び顔を出した利尻山 )      ( 山頂への最後の登り )     

 ついに、礼文岳の山頂に着く。礼文島の最高点だ。利尻山が鋭く聳えている。利尻山は悪天候であったが、 こうして、天気の良い日に礼文岳に登って利尻山を眺めることこそ至福の時だ。僕達の前に 登っていた単独行の登山者も下山し、僕達二人だけの静かな山頂になる。雄大な景色を眺めながら、 ゆっくり昼食を食べる。あれが、スコトン岬だろう。
 
 
( 礼文岳の山頂から利尻山を望む )     

   
( スコトン岬 )      ( 記念写真 )     


 登山者が少ないので、花で有名な礼文であるが、礼文岳登山は人気がないのかなと思っていたが、 下りはずいぶん登りの登山者とすれ違う。ただ、登山道にはほとんど花はなかった。

 翌日、観光バスで半日の礼文島観光を行う。島の斜面のいたる所にエゾカンゾウが咲き、 とくに、桃岩展望台付近は高原のお花畑であった。海と緑の岩と花のコントラスト。礼文島 は美しかった。

 
     ( 大きな桃岩と海の中に小さく見える猫岩 )


 
     ( 桃岩展望台から遠く望む礼文岳 黄色の花はセンダイハギ )


 
     ( 澄海岬の海とエゾカンゾウのお花畑 )


感想:
 礼文岳には、以前は起登臼からのコースがあったというが、 今は廃道で、内路からのコースだけという。また、礼文岳と8時間コースの道も今は通れなくなっているという。 自然観光を目指す礼文なのに、登山道が消えていくのは少し物足りない気がする。そして、島内を回る路線バス も便数が少なく、タクシーは値段が高い。礼文岳を下ってからずいぶんバスを待った。観光を目指している のだから、もっと、島内の交通を便利にして欲しい。
 山のお花畑をたくさん見ている僕達にはもしかしたら礼文の花には感動しないかもしれないと心配していた。 特に、礼文岳登山では、花に会えずがっかりした。しかし、翌日の観光で見直した。礼文は美しい島だった。
 今回、野生のレブンウスユキソウには会えなかったので、フェリーターミナル前の 店でレブンウスユキソウ買いました。礼文島の記念に!(右上: 礼文島記念に買ったレブンウスユキソウ)