紋別岳 865m


支笏湖登山口ー舗道ー紋別岳ー直登ルートー登山口

平成13年5月5日(土) 曇りのち晴れ   山本公雄
自宅発(7:40)−支笏湖(8:30)−(8:40)登山口(8:55)−      (10:30)山頂(10:50)−(11:50)登山口
 今年最初の山登り。足慣らしである。この山は支笏湖の回りにある恵庭岳、 樽前山、風不死岳の展望台である。国道36号線から、左から、溶岩ドームの 樽前山、端正な風不死岳、次の平らな山頂の左のピークが紋別岳で、 右手には鋭い山頂の恵庭岳が見える。まえから登ろうとは思っていたが、 山頂に電波塔があり、簡易舗装の道がある山で山登りとは言いがたい。 雪のあるときにでも登ろうと思っていた。雪の山々を見るために。
 登山口に着くと、すでに5−6台の車が駐車してある。小学生が父親と登る 準備をしている。山頂への道は簡易舗装の道と送電線の下の直登ルート の二つがある。始めての山なので簡易舗装の道を登ることにする。 登ってまもなくクマ注意の看板を見つける。「こんなところでもクマが でたことがあるのかなー。」
 ガスで支笏湖は見えない。展望をあきらめかけたが、登るにつれて天候が 回復してくる。山頂に近づくと残雪の雪道となる。 振り返ると、ガスの上に鋭い山頂が見え始めた。墨絵のようだ。 風不死岳だろう。山頂に着くと、雲の上に雄大な山々の展望が実にすばらしい。 右手には残雪に覆われた札幌近郊の山々と恵庭岳が見える。支笏湖をはさんで 左手には樽前山と風不死岳がガスの中に浮かんでいる。 (写真上:樽前山と風不死岳(右)) 全て、登ったことのある山だ。懐かしい登山の思い出が蘇る。山頂の巨大な 電波塔は興ざめだが、この展望はすばらしい。登ってよかった。
 昼食をとり、下山する。送電線用鉄塔の下の道を一気にくだる。 ガスはさらに消え、支笏湖の青い湖面が見えてくる。 支笏湖に飛び込むような急な道だ。恵庭岳が大きく聳える。 (写真下:恵庭岳) 見晴らしのよいコースだ。道端にはいたるところにミヤマスミレの 紫の小さな花が咲き乱れている。    下山後、恵庭岳側の支笏湖のほとりの温泉の露天風呂で汗を流す。 登った紋別岳がけっこう大きく見える。正面の風不死岳は端正な姿を湖面に映す。 あらためて支笏湖の魅力を感じる。機会があったら、初冬のころ また登ってみたいものだ。こんどは、初雪の山々を見るために。
アドバイス:直登ルートはかなり急である。 今回、頑張って登っている人もかなりいた。踏み跡ははっきりしているが、登山道 の標識はない。ところどころで舗装道路と交差するが、登山道としては、 もちろんこの道がいい。下山時、恵庭岳が良くみえる。 山頂の電波塔は巨大だ。山頂の標識はなく、建物のコンクリートの土台で腰をおろす ことになる。