大雪山・緑岳(2019m)


  高原温泉登山口ー緑岳  


第二花畑のチングルマの群生から見る緑岳


平成20年 7月26日(快晴)  山本公雄・洋子

 高原温泉登山口(7:50)ー(8:23)見晴台ー(8:45)第一花畑ー(9:00)第二花畑−(9:40)休憩場所(9:50)ー(10:50)緑岳山頂(11:20)ー (12:15)休憩場所ー(12:40)第二花畑ー(12:50)第一花畑ー(13:20)見晴台ー(13:50)登山口
  登り3:00 下り 2:30 行動時間 6:00


 天候が期待できるので、お花畑がきれいな大雪山・緑岳へ向かう。札幌を出発、約3時間で高原温泉に到着。最近は紅葉のとき、赤岳 からの縦走で下山時に何度か訪れているが、登りでは久ぶりである。秘湯の宿「高原温泉」の前の駐車場に車を止め出発。

  
( 高原温泉、白濁した湯で露天風呂もあり)     (入山届け)
 
 入山届けのところにある地図は相変わらず不親切。高根ヶ原から高原温泉へ下る三笠新道は「 X 」のみ記載。相変わらず熊が出没するので通行止めなのだろう。緑岳から白雲避難小屋の道は書かれていないし、小屋が白雲側か緑岳側のどちらの道にあるかもわからない。
 急なのぼりを歩き始めて30分ほどで見晴台到着。高根ヶ原が見えてくる。

  
( 概念図)     (見晴台)

 見晴台から、20分登り傾斜が平らになると第一花畑、急に視界が広がり正面に緑岳、一面のチングルマのお花畑。その中によく見ると いろいろな高山植物がまじっている。華やかなツガザクラやかわいらしいエゾコザクラ。水辺にひっそりワタスゲも咲いていた。
 
 
( 第一花畑からみる緑岳)    
  
( ミヤマリンドウ)     (エゾコザクラ)
  
( アオノツガザクラ)     (ツガザクラ)

  
( ヨツバシオガマ)     (ワタスゲ)

 第一花畑から連続して第二花畑に着く。こちらもチングルマが群生している。そのなかに、アオノツガザクラの群生が見事。

 
( 第二花畑、アオノツガザクラの群生)    

 第二花畑を過ぎると、背の高いハイマツのトンネル。ハイマツ帯を過ぎるといよいよ、最大の難所の緑岳への登り。しばらく岩道。 けっこうきついが、次第にトムラウシ山がはっきり見えて励まされる。チシマギキョウとコマクサを見つけうれしくなる。1時間かかって山頂に着く。

  
( 岩の登り)     (高根ヶ原の奥にトムラウシ山)

  
( チシマギキョウ)     (コマクサ)

 山頂に着くと正面の白雲岳が大きい。高根ヶ原から忠別岳、トムラウ山を見回せば、大雪の雄大な山並みに圧倒される。

  
( 左から後旭岳と旭岳の重なり、中央は熊ヶ岳、間宮岳、正面の白雲岳)

  
( 高根ヶ原と忠別岳、奥に王冠のように聳えるトムラウシ山)


 山頂でしばし山を見ながら過ごす。大町桂月の言葉「大雪山に登って、山岳の大きさを語れ」は名文とつくづく思う。

  
( 緑岳の山頂)     (記念写真)

 第二花畑や、第一花畑でもう一度、花をゆっくり眺めて下山する。

感想 : 今回の緑岳登山では花の美しさと、山の雄大さを味わうことができた。この時期の登山は2回目、前回は白雲まで行ったので、ゆっくり花を眺めることができなかったが、今回は十分楽しむことが出来た。 緑岳は紅葉の時期もいいが、この時期も実にすばらしい!!