野中温泉登山口ー雌阿寒岳ー>野中温泉登山口 |
平成11年9月5日 晴れ 山本公雄・洋子
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登山口(7:00)ーーー五合目(8:15)ーーー (9:10) 山頂(9:20)ーーー(10:50)登山口
登り 2:10 下り 1:30 全行程 3:50
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雌阿寒岳は6月に行こうと予定をたてたが、去年の暮れの小噴火以来、登山禁止と聞き、断念した。
今年は登山出来ないと思っていたが、7月の斜里岳の山頂で会った道外からの登山者が、
登って来たと話していた。多くはないが、登っている人がけっこういるという。
深田久弥の日本百名山では実際に登っているのは雄阿寒岳であるが、阿寒岳と総称し、
雌阿寒岳を百名山として扱っているものが多い。
どちらが百名山に相応しいか、議論は別にして雌阿寒岳も名山に間違いない。
両方とも百名山と考えよう。
前日、阿寒町のホテルに一泊、翌朝、雌阿寒岳に向かう。空き地に車を止め、登山開始。
ロープに、登山禁止の看板が張っている。登山届をみると、すでに数人が登っている。
一応登山届けに記名し、歩き出す。アカエゾの原生林の道だ。じきに、背の高いハイマツ帯になる。
そこを過ぎると見通しのきく火山灰の登りだ。オンネトーの青い湖水が見える。
快調のペースで洋子は先に行く。僕はいつものマイペースで登る。
絶壁になっている火山口に着くと、中から蒸気の吹き出す音が響いてくる。
どうか噴火しないでください。崖淵をさらに登ると山頂に着いた。
実に楽な登山だ。山頂からの展望は雄大だ。北側は火山口と、火山原が広がり、
その中で剣が峰の独特のピークが目立つ。
空は青く晴れているがうっすらとガスがかかっているのだろう。
雄阿寒岳が墨絵の富士のように聳えている。
(写真右上:雄阿寒岳遠望)
反対側を振り返ると火口の後ろに、阿寒富士が間近だ。
(写真左下:火口の奥に阿寒岳富士を見る)
青空の下、ゆっくり景色を楽しみながら昼食を食べる。
洋子はこの山は気に入ったようだ。下山の途中でがさがさと、ハイマツの中から人が
出てくるのでびっくりする。きのこ採りの地元の人だ。
あとで知ったのだが、このあたりは松茸が採れるそうだ。
登山口から広がるアカエゾマツの原生林が中心と思うが、
ハイマツの中にもあるのだろうか。。さて阿寒の松茸はどんな味と匂いか。
下山後摩周湖にむかう。摩周湖は前にも旅行で来ているが、
前回と同じく美しい神秘の姿を見せてくれた。
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アドバイス:雌阿寒岳は活動中の
活火山である。山頂に上ると、だんだん山頂がくずれていっているように
思える。それだけ、噴火口が、深くがけになっている。登りやすく、見晴らし
も良く、噴火の心配さえなければ、楽しめる山だ。
登山口に秘湯、野中温泉がある。
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