久 住 山 1787m


  第一日  長者原登山口ースガモリ越ー久住山ー法華院温泉山荘(泊り)
  第二日  法華院温泉山荘ー雨ガ池越ー長者原登山口    


     硫黄山       三俣山         天狗ガ城    中岳  大船山    

( 久住山からの展望 )


平成18年 5月5日(晴れ)ー6日(曇り)  山本公雄・洋子
   第一日 長者原登山口(7:20)ー(9:00)スガモリ越ー(10:05)久住分かれ(10:10) ー(10:30)久住山(11:00)ー(12:05)北千里ガ浜(12:10)ー(12:50)法華院温泉山荘(泊り)
第二日 法華院温泉山荘(6:45)ー(7:45)雨ガ池越(7:50)ー(8:45)長者原登山口

   1日目 長者原登山口ー久住山往復ー法華院温泉山荘まで 5:30
   2日目 法華院温泉山荘ー長者原登山口まで 2:00  

 今年のゴールデンウィーク、仕事の予定であったが、休めることになり、 法華院温泉山荘1泊の久住山登山を計画する。 「坊がつる讃歌」に歌われている山々をいつも見たいと思っていた。本当はミヤマキリシマの季節に 訪れることを夢見ていたが、6月の休みは無理なので、とにかく行ける時に行こう。  夫婦での登山を始めてから、北海道外の山に出かけたはなく、今回が最初。子供の頃の遠足の気分。
 午後の便で北海道出発し、福岡泊り。翌朝、レンタカーで長者原登山口に入る。天気はよい。正面に三俣山。右手の噴煙は硫黄山。

 
( 長者原登山口から見る三俣山。右に小さく噴煙を上げる硫黄山が見える )

 ビジターセンターの裏手の広い遊歩道を硫黄山に向かって登っていくまもなく大きな (コバノ)ミツバツツジが咲いている。

 
( スガモリ越ヘの登山口 )    ( コバノミツバツツジ )


途中、山道に入るが、再び広い道にでる。硫黄山方面へ 観光道路が作られているようだ。だんだん硫黄山が大きく見えてくる。 左手の涸れ沢を渡り、ガレ場を登るとスガモリ越に着く。立派な石室がある。三俣山登山の人も多いようだ。

 
(    噴煙を上げる硫黄山    )         ( スガモリ越から三俣山の登り )

 スガモリ越からガレ場を下ると平坦な砂原、北千里につく。坊がつる方向に見える山が大船山だろう。
 
 
(  北千里の砂原と大船山  )  ( 硫黄山と久住分かれ方面 )

 最初の計画では、久住山から中岳を登って直接坊がつるに下る予定であったが、法華院山荘に聞くと、 中岳からの下りの道は荒れていて、北千里から坊がつるに入ったほうがよいと、アドバイスを受ける。 そこで、ここに大きな荷物を置いて、身軽になって、久住山往復とする。
 右手に硫黄山を見ながら、平坦な砂原を久住分かれを目指す。石の積み重なった急斜面を登ると、 久住分かれに着いた。正面に見えるのが久住山。この稜線は人がかなり混み合っている。一呼吸して 久住山を目指す。ついに山頂。雄大。三俣山が堂々として立派。

 
(  久住分かれ  )  ( 久住山を望む )


 
(   堂々とした三俣山   )      ( 天狗ヶ城と中岳。後ろに大船山)


 
(  山頂にて記念撮影・・・北海道から来たんだぞ!  )

 よくみると三俣山と天狗ヶ城の間に由布岳の特徴ある双頭頂が見える。 反対側にみえるのは阿蘇の根子岳と祖母山だろう。今日は天気が良くてよかった。 しばらく山頂からの遠望を楽しむ。時間の余裕もあるし、本当は中岳方面も行きたかったが、 今シーズン始めての登山なので、真っ直ぐ下山することにする。
 北千里ガ浜は気持ちの良い砂原だ。振り返ると硫黄山の噴煙に日が当たっている。やがてガレ場となる。 そして、ついに坊がつるがその姿を現した。

 
(  北千里ガ浜と硫黄山   )    ( 姿を現した坊がつる )

 快適で広い北千里ガ浜を歩いて来たので、この大きな石の急なガレ場はちょっとつらい。 我慢して下っていくと赤い屋根の法華院温泉山荘が見えた。ついにここまで来たか!感激がこみ上げて くる。

 
(  今夜の宿、法華院温泉山荘  )

 まだ、早い時刻。山荘はすいている。早速、温泉に入る。坊がつる讃歌の歌が流れている。 登山客一人が入浴していた。その人も上がり自分一人で温泉につかる。ちょっとぬるいがはるばる 来たかいがあったものだ。

 
(   法華院温泉   ) 

 温泉からあがり、山荘の中を見回す。坊ケツル讃歌の原詩が掲げられている。有名人の色紙も 見つけた。なかなか味がある。
 

(  坊ケツル讃歌ー原詩  )


 
(  有名人の色紙  )

 遅くに申し込んだので、大部屋しか空いていなかったが、幸いキャンセルがでて、個室に泊る ことが出来た。実に幸運。山荘での夕食は大変にぎやかだった。食後もう一度温泉に行く。 今度は大混雑だった。
 翌朝、朝食後山荘を後にする。外に出ると、昨日とは全く違う。大船山の山頂も雲の中。風も強い。 寒いのでヤッケを着る。坊がつるに別れを告げ、雨ガ池へ向かう。アセビの花が鈴なりに咲いている。 ゆるやかの登りの歩きやすい山道だ。雨ガ池に着く。 池はない。名前の通り、雨が降ると、池が現れるのだろうか?
   
 
(  雨ガ池   ) 

 雨ガ池を過ぎると、林の中のゆるやかな下りとなる。道端にスミレ、ボケの花が咲いていた。 そして、なんといってもツクシシャクナゲの1房がとてもきれいだった。
 やがて、長者原登山口が見え、無事九州登山を終える。

  
(  クサボケ   )      ( スミレ) 


 
(   アセビ   )     ( ツクシシャクナゲ )

  
感想 :   坊がつる讃歌に魅せられて、 いつか、訪れたいと思っていた「坊がつる」。ミヤマキリシマの花の6月は休みをとれないので、 、5月でも、とにかく行ってみようと考え、やって来た。当然、ミヤマキリシマはまだ蕾で、 他の花もそれほど多くはなかった。でも、きっと、あの斜面がピンクに染まるはずと、思い浮かべることが 出来た。
 山では三俣山が予想していたより堂々として立派であった。また大船山も高く聳え、ぜひ登ってみたい 山である。今回、中岳を登らなかったのはちょっぴり悔いが残った。九重には 登りたい山がたくさんあった。いつかまた登りに来たいなー。