定山渓・小天狗岳(765m)


ダム下園地ー岩塔ー小天狗岳  往復


平成19年 6月2日(快晴)  山本公雄・洋子
 定山渓ダム下園地(登山口)(10:30)ー(11:10)岩塔ー(11:45)小天狗山頂(12:00)
−(12:18)岩塔(12:25) ー(13:00)登山口   行動時間 2:30

 今週末は天候に恵まれることはわかっていたが、いろいろ用事が重なっているので、夕方までに戻れる札幌近郊の 山を探す。小天狗を思い出し、急遽出発。定山渓から朝里峠方面に向かい、すぐ右折しなければならないところ、 そのまま直進してしまう。さっぽろ湖の展望台まで来てしまう。正面に登る予定の小天狗と右手奥に天狗岳がそびえる。

  
( 小さいけれど魅力のある小天狗岳)     (右手奥の特異な岩峰・・・天狗岳)

 来た道を戻り、交差点を左折してダムの下の公園に入る。広々とした緑地となっている。ダム湖は「さっぽろ湖」ダムは「定山渓ダム」 と命名されている。広い駐車場、車は1台のみ、トイレもある。コンクリートの壁は迫力満点。

 
(案内図)

  
( 迫力あるダム)     (駐車場とトイレ)

 資料館のところに登山口がある。道はしっかりついていてわかりやすい。まもなく朝里峠に行く道の橋の下をくぐる。

  
( 登山口)     (橋の下の道)

 静かな、しっとりとした登山道だ。道端にはスミレがいたるところに咲いている。そして小川の淵に二輪草の群落が。よく見ると、一輪のもの、三輪のものもある。正式には「三輪草」かな。

  
(道端には小さなスミレの花がたくさん咲いている)


( ニリンソウ・・・・サンリンソウ?)

 登りがつづく。思ったより疲れる。今日は暑いせいかな。正面に岩壁が見えてきた。岩塔だろう。ここが中間点。登り道が ついているが帰りにして先に進む。熊の注意看板。昨年のものか? 札幌近郊でも熊騒動は毎年ある。

  
( 岩塔・・・中間点)        ( 熊の糞の発見・・昨年6月 )

 岩塔を過ぎると、右手の見晴らしが良くなってきた。ときどき、さっぽろ湖が見える。そして烏帽子岳と神威岳。

  
( さっぽろ湖)                (左:烏帽子岳 右:神威岳)

 山頂に近づくにつれて、ところどころにピンクのヤシオツツジが咲いている。エゾヤシオ(正式名 ムラサキヤシオツツジ)と呼ばれ、園芸店でも重宝される美しいツツジだ。 ついに山頂に着く。山頂は無人で、エゾヤシオツツジの花が迎えてくれた。まだ3分咲き程度だがうれしくなる。

  

 
( 小天狗岳山頂・・・エゾヤシオツツジが迎えてくれた)


  
(  記念写真 )

 周りの見晴らしは木々にさえぎられて思ったほど良くないが、正面の天狗岳と余市岳は見事。

 
( 定山渓天狗岳と残雪の余市岳 )



 少し休んで、下山する。岩塔に立ち寄る。ふみ跡があり簡単に登れる。無意根山がはっきりと見えた。 新緑の上に白く輝いている。


 
( 岩塔から見る白い無意根山)


 下りは思ったより急だった。登りで結構疲れたのがうなずける。 小さなリンドウを見つける。「ミヤマリンドウ」青より色は薄い。調べると「フデリンドウ」らしい。かわいい花だ。 花の写真を撮りながらのんきに下山した。

   
( フデリンドウ)          ( ヒトリシズカ )

  
感想 :    思いがけずエゾヤシオ(ムラサキヤシオツツジ)の花を見ることが出来た。エゾヤシオは我が家の庭でも育てているが、最近元気がなく、今年は数個しか花が咲かなかった。この山行で、野生のヤシオの花を見ることが出来て本当によかった。とくに、山頂に大きな株があるのはうれしるかった。最近あまり登っていなかった、低い札幌近郊の山の良さの再発見でした。