狩場山 1520m


新道登山口ー狩場山ー新道登山口

平成12年 10月8日  曇り 山本公雄
登山口(11:25)ーーー(12:55)下部お花畑(13:00)ーーー(13:25)分岐ーーー(14:05)山頂(14:15) ーーー(14:50)分岐ーーー(15:05)下部お花畑ーーー(16:00)新道登山口 登り2:40 下り1:45 全行程4時間25分
 道南の最高峰は狩場山である。妻はクマが怖いと乗り気でなく、一人で、 朝、自宅出発。4時間かかって、登山口に到着する。天候は曇り。賀老の滝の テントサイトからも、山頂は雲の中。たとえ、登っても、見晴らしはダメだろう。 せっかくここまで来て戻るのも残念である。雨は降っていない。わずかな希望 をもって、登山開始。  もう、秋は深まり、このあたりの紅葉は最盛期を過ぎ、まもなく、終わる気配だ。 新道の登山口にはバイクが一台あるのみ。登山者は一組か。道南はクマの心配が ある。まして、秋のクマは怖い。鈴とラジオをつける。ラジオの感度が悪い。 落ち葉の道をゆく。道端に珍しい真っ黒なブドウマイマイを見つける。 今日は、しめっているせいか、あちこちにいる。 (写真右上:ブドウマイマイ) 振り返ると、ガスの切れ目から、反対側にやや色のさめた紅葉の山の斜面 が見える。晴れれば、美しいかもしれない。一人でいる寂しさを感じる。 山頂下部のお花畑に到着。ガスに包まれた斜面、花の時期なら快適な所だ。 (写真左:下部お花畑) お花畑の中心の道を進む。ここにはクマが顔をだすと聞いている。 ガスの中、目をこらしてあたりに注意する。それらしい姿はない。 快適なはずのお花畑も急ぎ足で過ぎる。なんのために登山しているなか、 自分で、苦笑いだ。山頂の平原にでる。風が強い。ガスが吹き付ける。 時々ガスが切れ、あたりが見通せる。(写真右:南狩場付近) 広い山頂だ。ニセコの目国内岳 から眺めた堂々とした山容を実感する。山頂には小さな鳥居があった。 (写真左下:山頂の鳥居) 展望は全くきかない。山頂でカップルの登山者に会う。新道から登ってきて 旧道に下るという。登山口のバイクの持ち主だ。ぼくも同じコースをとりたいが、 彼らは二台のバイクを使っているとのこと。 同乗は無理なので、山頂で別れ、もとの道を 引き返す。相変わらず、ガスと風の中を下る。下りはお花畑を通らず、 稜線沿いのコースをとる。お花畑との合流地点でもう一度荒涼たる斜面 のお花畑を眺め下山する。島牧へ下る林道から見えた、大平山の姿は 実に素晴らしかった。
アドバイス:賀老の滝にキャンプ場がある。 この山は新道から東狩場山の旧道へ一周したかった。なお、賀老の滝は 北海道最大の滝で、水量も多く一見の価値がある。