上ホロカメットク山 1920m


十勝岳温泉 ー 上ホロカメットク山  ー 十勝岳温泉

平成16年 8月28日 晴のち曇り  山本公雄・洋子
十勝岳温泉登山口(7:15)ー(8:10)分岐(8:15)ー(9:30)上富良野岳山頂(10:50)ー (10:10)上ホロカメットク山(10:20)ー(10:30)上富良野岳山頂ー(11:35)分岐ー (12:30)登山口
  登り 2:55 下り2:10 全行程5時間15分

 週末は天気が良さそう。1日だけあいているので日帰り山行を計画。札幌から日帰りで、 、楽で、景色の良い高い山となると、十勝連峰だ。富良野岳は何度か登っているので、上ホロカメットク山決定。
   3時間ほどの早朝のドライブで登山口の十勝岳温泉に到着。快晴。ここはもう森林限界。 安政火口へ向かう。リンドウが咲く。林道に咲くからリンドウ? 正面の安政火口、左手の三段山、右手には富良野岳。何度来ても、ここはいい。登山口から1時間ほどで分岐となる。 そのままトラバースをつづけると富良野岳、今回は稜線へ直登だ。しだいに富良野岳が大きく見えてくる。

 
(富良野岳)

 この道は登ったことも、下りたこともあるが、かなりの急な悪路の記憶だったが、木道が整備され歩きやすい。 どんどん高度をかせぐ。ついに、D尾根稜線に出る。安政火口の荒々しく、荒涼とした岩肌の上に 十勝岳が・・・・。

 
(姿をあらわした十勝岳)

 たまたま、デジカメの電池切れ。あわててリュックから予備電池を探す。そんなことをしている 間にあっという間にガスが立ち込め、山々を包み込んでしまった。富良野岳も十勝岳も見えない。ほんの一瞬の出来事。
 目指す上ホロカメットク山はガスの中に消え、山頂のみがかすかに見える。

 
(ガスの中の上ホロカメットク山の山頂)


「また晴れるさ。」と期待しつつ稜線分岐に向かう。 分岐に着く。そばの崖の上に上富良野岳の標識がある。 ガスが深い。分岐で、長い休憩をとりながら、さてこのあと、どうするか悩む。迷っていると一瞬の間、稜線のガスが晴れ、上ホロカメットク山の山頂が見えた。  「よし、山頂へ出発!!」


 

(一瞬ガスのきれ間から山頂が!)        (山頂での記念撮影)

 分岐から崖のそばの道を登る。山頂をトラバースして避難小屋へ行く道もある。すぐに山頂に着く。 何にも見えない。十勝岳や富良野岳、三段山と安政火口と崖尾根など、素晴らしい光景が見えるはずなのに。 残念!
 寒くなってきたので、早々に退散。下山は花を探しながら下った。イワギキョウの群落がみごとだった。

 
(安政火口付近に咲いていたリンドウ)  (D尾根上部のイワキキョウの群落)


 

*感想*
 この道は悪路の印象であったが、写真のように木道が整備され登りも下りも歩きやすい。天気がよければ、 三峰山から富良野岳へ縦走も考えていたが、ガスのため上ホロカメットク山往復となった。 それにしても、今回のように、快晴の状態から、瞬間的に深いガスが立ち込めたのは始めての経験だった。
 十勝連峰は本州の南八ヶ岳連峰と類似し、わりと手軽に荒々しい山と、雄大な景色を楽しめる 魅力にあふれた山である。上ホロカメットク山は山というよりは崖の突起に過ぎないが、今回登ったD尾根からのルートは 安政火口の火口淵を歩くコースで、なかなかの絶景である。このコースは少し頑張ると、十勝岳や三峰山ー富良野岳への 日帰り縦走ルートもとれる。下山後はたくさんの温泉施設があり、これも十勝連峰登山の楽しみである。