十勝 美瑛岳 2052m


望岳台ー美瑛岳ー美瑛岳

平成10年 7月5日  晴れのち曇り 山本公雄・洋子
望岳台(6:30)ーーー(7:25)リフト終点(7:30)ーーー(8:00)雲ノ平(8:05) ーーー(8:40)ポンピ沢(8:45)ーーー(9:30)コル分岐(9:35)ーーー (10:30)美瑛岳山頂(11:00)ーーーコル分岐(11:45)ーーー(12:10)ポンピ沢(12:15) ーーー(13:00)リフト終点(13:05)ーーー(13:35)望岳台 登り4:00 下り2:35 全行程7時間05分
 2000m を越える山が連なる十勝連峰の第二の高峰が美瑛岳である。 火山灰と岩の十勝岳をはさんで、美瑛岳と富良野岳は全く対照的な花の山と聞く。  望岳台から直登ルートをとる。広いが、岩が転がる道で 少し歩きずらい。冬はスキー場になる。雲の中にぼんやりと十勝岳が見える。 リフト終点から十勝岳への道と別れ、トラバースして美瑛岳へ向かう。 雲ノ平と呼ばれるこの一帯は、見晴らしもよく快適だ。 (写真右:雲ノ平からポンピ沢へ向かう道からみる美瑛岳)所々にチングルマ、 エゾコザクラなどの高山植物が美しい。美瑛岳の山頂が見えるが、時折雲に隠れる。 なんとか登頂時までは晴れてほしい。 ポンピ沢からは林の中の急登になる。かなりつらい。 美瑛岳避難小屋の分岐に着く。ガスが立ちこめている。 さらにつらい山頂までの登りが続く。周りはお花畑で岩と花の楽園である。 イワウメ、ツガザクラ、チングルマ、イワブクロが咲き乱れている。 しだいに美瑛岳の絶壁が見えてくる。山頂は爆裂火口の縁だ。 (写真下:美瑛岳の絶壁) やっと山頂に着いた。残念ながら十勝岳は雲の中で見えない。 ガスの中、十勝岳の雄姿を思い浮かべる。昼食後、帰路につく。 花を楽しみながら快適に下る。下りでいつも思うことだが、よくここまで 登ったものだと思う。目的の一つである十勝岳や、大雪、とくにトムラウシ山 の展望は雲に遮られたが、お花畑には満足した。白金温泉の湯につかりながら、 美瑛岳からオプタテシケ山や、美瑛岳から十勝岳への縦走など、まだ歩いていない コースに思いをめぐらせた。
アドバイス:美瑛岳には十勝岳とは 違った魅力がある。それは岩とお花畑だ。堂々と裾野をひろげる十勝岳の 爆裂火口の淵にすぎないが、望岳台から見るその姿は優雅だ。このコース は登りが大変。山頂の地元の登山者によると、避難小屋にトラバースしてから、 山頂を目指したほうが楽とのことである。