チューリップ

ユリ科

「ターバンの花?」


            *花名由来*
 チューリプの原産地はイランといわれている。 この花の形や色が回教徒が頭にまいているターバン(turban)に似ているから名づけられたというが、16世紀ヨーロッパに紹介したブスベックが、 花の名前とターバンを間違えたともいわれる。チューリップはよく男の人のターバンに差し込まれ、飾られていた。指差し、名を尋ねたとき、花ではなく ターバンの返答を花の名前と勘違いしたとの解釈である。
 イランではラーレ(lale)とも呼ばれ、「非のうちどころのない恋人」の意味という。 旧約聖書にでてくる有名な文章「ソロモンの栄華も野の百合にしかず」の百合は 聖地に多く自生するチューリップの一種 チューリパ・シャロネンスをさすのではないかという意見がある。
 チューリップは16世紀にはベルギー、オランダに伝わり、ブームを引き起こし、一攫千金を夢見る投資の対象となった。第2次世界大戦中、 オランダ人は球根で飢えをしのいだという話もある。ユリ科だからユリと同じように食べられるのですね。