セントポーリア

イワタバコ科

「アフリカスミレ」



*花名由来*

 セントポーリアという花の名前は不思議にすぐに覚えた。かわいらしい花とともに、 セントに「聖」を感じたからかもしれない。この花は、1892年、ドイツ領タンザニアのドイツ植民地官吏、 ウォールター・フォン・セントポール・イレーイェ男爵によって、タンザニアの山地で発見され、 彼の名前にちなんでセントポーリアと名づけられたという。
 スミレによく似たこの花は、日本名は「アフリカスミレ」。第2次世界大戦後、アメリカで大流行し、多くの園芸品種が作られ、 「室内鉢花の女王」といわれるほどの人気の花となった。デリケートな花で、原産地のタンザニアでは 激減しているという。いつまでも咲いていて欲しい。 夢のまた夢であるが、自生地で花を見れたらどんなに幸せだろうと思うことがある。
 我が家でも一時、この花にこって、家中セントポーリアになったことがある。葉ざしでどんどん 増え、置き場がなくなった。 周りの方からは「すぐだめになってしまうのに!」と、ずいぶんうらやましがられた。 ケース内で育てたわけではないので、室内環境が合っていたこと、セントポーリア用の土を使ったこと、 定期的に殺虫剤を用いたことがよかったのだろう。どうも、だめになるのは葉ダニのせいのようだ。 この花は手をかけてやると、それに素直に反応して花が咲いてくれる。そんな意味でもかわいい花だ。
 同じイワタバコ科の花にストレプトカーパス(右下の写真)があり、これもかわいらしい花ですね。