十勝岳   2077m


十勝岳温泉 ー 十勝岳 ー 望岳台

平成23年 7月2日 晴  山本公雄・洋子
十勝岳温泉(7:00)ーーー(7:50)上ホロ分岐ーーー(9:10)上富良野岳(9:20)ーーー(9:50)上ホロカメットク避難小屋(10:00)ーーー(11:10)十勝岳(11:25)ーーー(12:50)十勝岳避難小屋ーーー(13:40)望岳台  
 登り4:10 下り2:15 全行程6時間40分

 今年に入って、低山の山行が続いていたので、今回は天候もよいので十勝へ向かう。三峰山を考えていたが、体調が良ければ十勝岳に行くことにする。いつもの十勝岳温泉から登山開始。正面はカミホロカメットク山。三段山の方は登山禁止となっている。くわしいことはわからない。


(カミホロカメットク山)           (三段山の方は登山禁止)

 安政火口の入り口から斜面をトラバースして登る。出発した十勝岳温泉凌雲閣が見える。安政火口と三段山の山肌が荒々しい。正面には富良野岳が姿を現した。いつ見ても優雅な山だ。


( 凌雲閣 )   (安政火口と三段山) 


(富良野岳)

 まもなく上富良野岳の分岐に着く。分岐のあたりはまだ雪渓が残っている。雪渓の上には三峰山の三つの峰。 雪渓の上の踏み跡をたどり登っていく。そのうち、道がなくなる。やれやれ迷子。雪渓のところは道に迷いやすい。少し戻って左のわずかな踏み跡の方を登ると夏道の階段があった。いよいよDー尾根への急な登りだ。


(上ホロ分岐の標識)   (雪渓の上に三峰山の三つの峰) 


 Dー尾根の稜線に出ると一気に展望が開け、十勝岳が聳える。とがった八つ手岩も迫力がある。この尾根は本当に楽しい。左には安政火口と十勝岳、右には三峰山から富良野岳を見ながら登る。上富良野岳に近づくにつれてお花畑が広がる。赤いツガザクラ、黄花シャクナゲ、イワウメがきれいに咲いていた。


(十勝岳と八つ手岩)


(三峰山と富良野岳)



(ツガザクラ)

(キバナシャクナゲ)   (イワウメ) 

 主稜線に着くと、そこには上富良野岳という標識。上ホロカメットク山と背後に十勝岳。


(上富良野岳山頂・・・上ホロカメットク山と背後に十勝岳。)

 少し休んで上ホロカメットク避難小屋へ向かう。山頂は何度か登ったことがあるので、山腹をトラバースする。イワウメがずいぶんたくさん咲いている。避難小屋周囲はお花畑。まだずいぶん雪渓が残っている。雪渓の下りではアイゼンをつける。避難小屋が見えてきた。十勝岳がそびえる。


(上ホロカメットク避難小屋と十勝岳)

 上ホロカメットク避難小屋には別棟にトイレがあった。狭いがよく管理されている。小屋の周囲はお花畑。少し休んでいよいよ十勝岳を目指す。まだまだいくつかのピークを越えなければならない。


(十勝岳への稜線)

 

(富良野岳を振り返る)

 だんだんガスが出てきた。どうも十勝連峰は晴天でも昼ごろからガスに覆われる。今歩いてきた尾根もガスに包まれている。


(ガスで見えなくなる)   (山頂直下のガレ場) 

 
 
 (ガスに包まれる登ってきた尾根)  

 最後のガレ場を登ると山頂に着いた。山頂は晴れていたが、まわりはガスで展望はきかない。山頂なのに虫が多くて、休んでいられない。少し下に避難して食事。記念写真を撮って早々に下山。

 

( 山頂 )    (記念写真)

 十勝岳から望岳台へ向かって下山。かなり急斜面だ。火山灰の平原が広がる。

 
 (遥か下山路)            

 不毛の火山灰地と思われたこの道にメアカンキンバイのお花畑が広がっていた。そして望岳台に近づくと一面イソツツジの群落。高山植物の強さを改めて感じた。




(イソツツジ)    (メアカンキンバイ)




 十勝岳の望岳台コースは登りも下りも浮石が多く大変。やっとの思いで望岳台の売店に到着する。振り返っても十勝岳はガスの中に隠れていた。


*感想*  
 このコースは2回目の登山。十勝岳温泉から出発した人は同じコースを戻る人が多い。それは車を置いてあるから縦走が難しいためだ。我々は今回、望岳台にタクシー呼び、十勝岳温泉に戻った。タクシー代は約6000円かかった。望岳台に下ったのは同じ道を戻りたくなかったからであるが、出費は多かった。あとで知ったのだが、望岳台の手前で白銀荘に下る道があり、そちらに行くと1日3回町営バスが運行しており、凌雲閣にも循環しているという。いずれにしても十勝岳は結構大変な山。ところが、途中で会った人は十勝岳温泉から富良野岳を登ってから三峰山を越え、十勝岳まできて、十勝岳温泉に戻るという。すごい健脚の人がいるものだとびっくりした。