恵庭岳(1319m)


ポロピナイコース 登山口ー 恵庭岳  


ガスの中から姿を現した山頂の岩峰


平成22年 10月2日(曇り)  山本公雄・洋子

 登山口(8:45)―(9:45)5合目―(10:45)第1見晴台(10:55) 
― (11:20)第2見晴台(11:45)―(12:10)第1見晴台―(13:05)5合目―(13:55)登山口 
  登り 2:35  下り 2:10 全行程 5:10

 天気が晴れの予報で札幌近郊の山・恵庭岳を目指す。恵庭岳は札幌のいろいろな場所からその姿を見ることができるが、夫婦登山では登っていないので挑戦する。
 登山口は札幌ー支笏湖線の支笏湖のそば、丸駒温泉の曲がり角にある。到着した時刻には5−6台の車が駐車していた。登山届の小屋のところに山頂部への登山禁止の注意書きがある。第2見晴台からの先は登山禁止である。

 
( 登山口と駐車スペース)    (山頂部への登山禁止の注意書き)

 平坦な道を少し行くと左に登りが始まる。これからはずっと単調な登りがつづく。黄葉の林、秋の風情。ツバメノオモトの群落があり、黒い実をつけている。
 長い急なロープ場が出現。左が登りのロープルート。右にも下りのロープルートがある。

   
(  黄葉の林の中の登山道 )   

  
( ツバメノオモトの実)    ( 急斜面のロープ )

 ロープ場を過ぎると急に展望が開ける。第一見晴台だ。爆裂火口に不安定な山頂の岩峰が聳える。眼下に支笏湖が拡がる。

 
 
(  第一見晴台から山頂を望む )    


  
( 支笏湖が拡がる )    ( 第1見晴台は溶岩の上 )

 少し休んでさらに上を目指す。第2見晴台に着く。すぐ上に山頂の岩峰がある。
 

 
( 第2見晴台から望む山頂の岩峰 )    

 山頂の標識がここに置いてある。眼下に支笏湖。溶岩の壁が見える。壁のカーブが変わる場所がさっき休んだ第1見晴台だろう。

  
( 山頂の標識)    (支笏湖と溶岩の壁)

 登山はここ第2見晴台で終り。ゆっくり休んでから下山。途中、木の間から見えたオコタンペ湖はうつくしかった。

 
( オコタンペ湖 )



感想 :   恵庭岳は札幌のいろいろな場所からその特徴的な姿を見ることができ、魅力的な山であるが、登るには単調な登りがつづき展望も開けず、あまり快適な山ではない。林の中を、季節を感じながら登ろう。二つの見晴台は展望がいい。ただ、今回は曇りでやや残念であった。恵庭岳の本来の素晴らしさは山頂の岩峰上から見る360度の展望である。僕は2度登ったことがある。1度目は約40年前の学生のとき。2度目は平成14年。このときも山頂へは禁止の注意があったが、それほどの危険を感じることもなく登った。しかし平成15年に、さらに崩壊したとのこと。もう登ることは出来ないだろう。もし可能なら、支笏湖の対面に聳える風不死岳を望める第3展望台が出来てほしい。もしくは、危険な岩峰が崩れ、新しい山頂が早く出来てほしい。ただその時は恵庭の語源「エ・エン・イワ」(頭の・とがった・岩山)のシンボルが消えてしまうのだが・・・・。