北海道の活火山

 最近、火山噴火予知連絡会は、活火山の定義を変更し、新たに活火山を追加し、さらに 活動頻度もA、B、Cの三段階にランク分けをした。 活火山の定義は、国際基準にあわせ、「過去二千年以内に噴火」から「過去一万年以内に噴火」とした。 新聞報道より、北海道の状況をまとめてみました。(北海道新聞平成15年3月1日夕刊より)




             

北海道本土には18山


 Aランク:過去百年に数回噴火した山

      十勝岳  1926年泥流。 1962年噴火。1988年、火砕流。
             1998年噴火活動活発化 常時観測火山
      樽前山  1978年水蒸気爆発 常時観測火山
      有珠山  1977年、2000年噴火 常時観測火山
      駒ケ岳  1996年、1998年水蒸気爆発 常時観測火山

 Bランク:数十年に一回程度、地震や噴煙などがあった山

      知床硫黄山
      羅臼岳
      摩周岳
      雌阿寒岳 1996年、1998年 (小)水蒸気爆発 常時観測火山
      恵山
      渡島大島

 Cランク:火山の活動歴はあるが、近年は噴火していない山

      アトサヌプリ(弟子屈町硫黄山など)
      大雪山
      丸山
      恵庭岳
      ニセコ(イワオヌプリ) 新規追加
      倶多楽(倶多楽湖、日和山)
      羊蹄山 新規追加
      利尻山 新規追加

*ハムちゃんの独り言*
 これらの山に最近登っている山もある。危険・登山禁止のロープを乗り越え(無視して)、 登った山は、雌阿寒岳、駒ケ岳、恵庭岳。恵庭岳は噴火の危険ではなく、山頂部の崩壊の危険である。 そのほかでは、十勝岳には特に規制はない。樽前山にも登ったが、 登ったときはまだ落ち着いていたが、現在は登山自粛中と聞いている。
 さて、この中で忘れられないのが、駒ケ岳。禁止のコースを歩いて、 約一ヶ月後に歩いたコースのすぐそばから、小規模ではあるが、水蒸気爆発。臨時ニュースのテレビに映し出される、噴煙をあげる 駒ケ岳の姿を見ながら、ほっと、胸をなでおろした。噴火の際、どうやって逃げるか?後ろから石が飛んでくる。後ろを見ながらは走れない。 火砕流が襲ってきたら、まず助からない。やっぱり、「君子、危うきに近寄らず」でしょうか。