夫婦山歩きの良さ

 最近登山をして思うことだが、中高年のカップルが多い。
僕の若いころは若いグループが多かったように記憶している。
自分もそうであるが、当時の若者が中高年になり、再び山に登り始めたのかもしれない。
 夫婦登山が多いのには、それなりの理由(わけ)があるはずだ。
まえじまてつお氏は、夫婦登山の記録を楽しいイラスト・マップ(絵地図)にまとめ、出版した。 夫婦登山についてNHKのテレビで取材された際、氏が夫婦登山をしている 仲間達の意見を聞き、夫婦登山の良さをまとめているので紹介する。 なお、まえじまてつお氏のHPはこのHPからもリンクしています。


  夫婦山歩きの良さ   まえじま てつお 

                              Sept. 6, 2001
1. 共通の趣味=夫婦の会話
 夫婦でも全て同じ趣味を持つことは不可能であるが、一つくらいの共通の趣味を持つことは有意義。 その点、夫婦での山歩きは空間的・時間的に共通の体験を共有することができ、夫婦の会話増進のタネになる。

2. 準備段階での効率
 お互いに相手が分かっているので、行き先・日程が決まれば、すぐに準備が出来る。 また、装備・食料計画に無駄が少ない。 他人との山行であれば、事前ミ−テイングも必要であるし、天候や体調の状況によっての計画変更も大変。夫婦であればドタン場の変更も自由自在。

3. 実行段階での融通
 お互いに相手の健康状態を知っているので、無理をしない。また、お互いの体力を知っているので、ペ−ス配分に神経を使わなくても良い。 万一、バテても夫婦だとわがままがきく。 さらには、相手の体力を気遣う「やさしさ」も身についてくる。

4. 下山後の効率
 下山後の山道具の水洗い(沢で靴、スパッツ等を洗う)、身体の洗濯(どこの温泉・風呂屋に寄るか)など、「あうん」の呼吸で決まる。 また、帰宅後の山道具の整理(洗う、乾す、棚に戻す)も役割分担が決まっているので、効率的。

5. 宿泊・移動の経済性
 山小屋(個室の場合)や民宿での宿泊は夫婦2人が、最低経済単位。 車での移動に要する費用(ガソリン代、高速道路代)は、一人でも二人でも同じ。

写真:まえじまてつお氏の著書 「関東とその周辺・山旅の楽しみ・イラストマップ」 (講談社)。楽しいイラストマップが魅力。Yahoo! Book Shopping、 や関東地区の本屋さんで売っている。
*ハムちゃんの独り言* 良さがあれば、反対に悪さもあるはずだ。
   1.親しすぎるがゆえに夫婦喧嘩をする
   2.山の技術レベルが上達しない
   3.山行中、夫婦のみで会話し、他の登山者と疎遠になりがち
まだあると思うが、僕達の場合忘れ物が喧嘩の原因となる。以前、山頂で昼食の弁当を 忘れていることに気がついた。ただ、喧嘩をしても、下山時までには仲直りしているのは、 山の良さか、夫婦登山の良さか・・・。