旭岳(2291m)ー間宮岳(2185m)ー裾合平



姿見の池 ー 旭岳 ー間宮岳  ー 裾合平


裾合平と当麻岳ー安足間岳稜線

平成22年 9月20日 晴  山本公雄・洋子
ロープウエイ駅(7:45)ー(8:00)姿見の池ー(9:50)旭岳山頂(10:05)ー(11:00)間宮岳分岐ー
(11:24)中岳分岐ー (12:00)中岳温泉ー(12:35)裾合平分岐ー(13:50)ロープウエイ駅
  登り2:05(旭岳山頂まで) 下り3:45 全行程6時間05分

 天気は晴れの予報。大雪山の紅葉を求めて最高峰の旭岳へ向かう。裾合平の紅葉に期待。当麻岳の稜線からは見ているが、実際に歩いたことはない。13年ぶりに、コースは長いが、姿見の池ー旭岳ー間宮岳 ー裾合平のコースに挑戦。
 歩き始めると遠く十勝連峰がそびえる。姿見の池に着く。旭岳がその姿を映していた。

 
(十勝連峰)     (姿見の池と旭岳)

 登り始め、中間点でみるみるガスで周りが見えなくなる。たぶん下から見ると旭岳は雲に覆われているはず。下山する人が「山頂では360度の展望だったのに。」と心配してくれる。「また晴れるよ。」と、妻が言う。
 
  
(ガスで山頂が隠れる)      (ガスの中の登山道)

 妻の言葉通り、トムラウシ、十勝方面はガスに覆われているが、山頂は晴れてくる。溶岩の稜線に登山者の影。

 
(再び晴れた稜線に登山者の姿)

 山頂に着く。トムラウシ方面はガスに覆われているが、これから向かう裾合平方面は晴れ。雄大な大雪に感動する。

 
(左から安足間岳ー比布岳、鋸岳、北鎮岳 凌雲岳、手前に熊ヶ岳の火口) 

 山頂は混みあっている。かなり寒い。記念写真を撮って出発。雲の間からトムラウシ山がちょっぴり姿を見せてくれた。

 
( 賑わう山頂 )      (雲の間からトムラウシ山)

 旭岳の下り。かなりの急斜面。遅くまで雪渓が残る場所だ。黒岳方面から来るとこの登りはつらそう。テントサイトのそばのチングルマの紅葉がきれいだった。振り返ると旭岳。姿見の池側の荒々しさと違い、なだらかな旭岳の姿。

 
( 旭岳からの急斜面の下り )      ( チングルマの紅葉 )

 
( 振り返るとなだらかな旭岳の姿 )

 間宮岳分岐に着く。お鉢周囲の山々が一望できる。大雪山の広さを実感できる場所だ。

 
( 間宮岳分岐 お鉢周囲の山が見える )

 中岳分岐への下り。正面に安足間岳、比布岳、鋸岳、北鎮岳の2000mの稜線。

 
( 中岳分岐へ・・・安足間岳、比布岳、鋸岳、北鎮岳が正面に聳える )

 中岳分岐に着く。お鉢の中をのぞくと紅葉。

  
( 中岳分岐 )        ( お鉢の中の紅葉 )

 安足間岳ー比布岳が紅葉に彩られて正面に大きく聳える。火山灰の稜線とのコントラストが見事。

 
( 火山灰の安足間岳ー比布岳の稜線 )

 右手に当痲岳ー安足間岳稜線をみながら裾合平へ下る。広大な裾合平の紅葉が美しい。中岳温泉の亀裂が見えてくる。

 
( 下山路・・・裾合平の紅葉が広がる )

 崖を下ると中岳温泉に着く。小さな湯船があり湯が湧き出している。前に来た時は入浴している人もいたが、今回は人が多く、足湯を楽しんでいる。湯の温度はちょうどよいようだ。温泉を過ぎると紅葉がまぶしい。

 
(  中岳温泉  )  ( 温泉周囲の紅葉 )

 さらに下っていくと当痲岳ー安足間岳稜線に重なっていた大塚山が姿を現してきた。

 
(  大塚山の紅葉・・・背後に安足間岳、比布岳  )

   広々とした裾合平を行く。チングルマのお花畑。夏なら白い花で覆われて美しいことだろう。裾合分岐に着く。当麻乗越、と姿見方面の分かれ道。ベンチがあり、たくさんの人が休んでいた。

 
( チングルマのお花畑  )       ( 裾合分岐 )

 分岐から姿見方面へ向かう。時々振り返り、裾合平の紅葉を目に焼き付ける。

 
( 当痲岳と裾合平の紅葉 )

 夫婦沼の少し手前にチングルマのお花畑がある。ここから見る旭岳は雄大で荒々しい。夏、花の時期もすばらしい撮影ポイント。

 
( チングルマと噴煙の旭岳 )

 ゆったりと噴煙を上げる旭岳を見ながら、紅葉を見る人で混みあう夫婦沼に着くと、まもなく姿見のロープウエイ駅。長い行程であったが、無事に旭岳一周を終えた。


*感想*
 紅葉の時期、赤岳ー緑岳に登山することが多かったが、今回10年ぶりにこのコースを歩いてみた。10年前より約30分早く回った。きっと、前回の夏の時期と違い暑くなかったからだと思う。このコースは大雪山の雄大な絶景を思う存分楽しむことができる。 夏はチングルマのお花畑、そして秋の紅葉。裾合平を彩る紅葉は美しかった。